フリーイラスト・６０’s スタイル

フリーのイラストです。ご自由にお使いください。ただし販売目的でのご利用はお断りします。

今回は５０・６０年代のファッションをテーマに描いてみました。

わたしはもともと５０年代や６０年代のハリウッド映画が好きで、ツイストが利いたストーリーもさることながら、ファッションも独特で好きです。

イラストで描いたヘッドスカーフは、５０年代の終わり頃から６０年代にかけて、よく映画で取り入れられたファッションで、わたしにとって５７年にヘップバーンが主演した『昼下がりの情事』での最終シーンが最も印象に残っています。

ヘッドスカーフ姿のヘップバーンが、好きな人に別れを告げるために、駅でその彼を見送るシーンです。彼に見られないように、うっすらと涙を浮かべる場面があり、それを見た時、わたしは初めてヘップバーンが一流の女優であることを知りました。ヘッドスカーフの出で立ちは、その情景を私にとって忘れられないものにした理由の一つだったとおもいます。ほんとうに描写も含めて、全てが美しいと思いました。

わたしはファッションとは皆んなが思うファッション以上のものだと思います。それはその人の個性を表すほかに、時代背景や、考え方までもを象徴するものだとおもいます。

だからヘッドスカーフの女性ファッションはもう戻らないだろうと思っています。自立、フェミニスト、フェアネスが謳われ、ますますその声が強くなっていくであろう今後の世の中にはもう必要とされない女性のイメージなのですからね。

このイラストは５０年代、６０年代を生きてきた女性達が見て、過去を懐かしく振り返ることができればいいなと、、またはそんな時代を知らない世代が見ても、”なんだか今とは違うけど、心がときめく”みたいな、素敵な気持ちになれたらという願いを込めて描きました。

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