2012年3月29日木曜日

Colour Chart


水彩絵の具のカラーチャートを作りはじめました。
今まで自分の持っているカラーの特性なるものをきちんと学んだ事がなかったので、普段主に使っているイギリスのウィンザー&ニュートン、それからオーストラリアに来てから全然使っていない日本のホルベイン、あとはオーストラリアのアートスペクトラムというブランドの水彩絵の具をそれぞれ比較して勉強してみる事にしました。

ホルベインの水彩絵の具は日本から持ってきたものですが、実はあまり使ったことがありません。こちらではチューブごとではホルベインのは手に入りにくいので、色が切れたら不便だと思っていたからです。この前お店で12か18色のセットを見ましたが、いずれにしても78ドルという高級な値段で売られていてびっくりしました。

 今まで気付かなかったけど、チャートを作り始めるとホルベインの水彩絵の具がとても優れた品質のものであることがわかって虜になりました。色のきれいさ(鮮明さ)が他のメーカーと比べて群を抜いていました。私の先入観から、アートってなんとなくヨーロッパの品が強いような気を抱いていましたが、そうではなかったようです。これからはどんどん日本製も使おうと決めました。




それから、水彩絵の具は色によって見た目のさらっとしたものからざらっとしたものまであり、それぞれ特性が違います。この写真の何でもない濃淡の一本線によって、そういった特性と発色の仕方までも学べ、3時間かけて作った甲斐があったと思いました。
今後、資料として役立てようと思います。

2012年2月8日水曜日

額縁選びのコツ

絵と額縁の関係は夫婦のようなものです。

あ、変な始め方をしてしまいましたね。
今日はアートプリントの額の入れ方や、絵に合った額縁の選び方のポイントなどについて話してみたいと思います。
画像の絵は本物の額縁に入れているわけではないので、*マットや額縁を選ぶ時の色の組み合わせの参考にでもしてください。


*マットとは絵の縁を囲む厚紙のことです。装飾としても有効ですが、もとは絵がガラスに直接触れないようにするために入れるものです。ガラスなどの板に直接絵画が触れますと長い年月の間で絵が劣化することがあり、特に高価な本物水彩画の場合、お店ではマットを入れる事を必ず勧められます。アートプリントの場合は特に定まった額入れの方法はありませんが、もし迷われたら入れる事をお勧めします。


絵のテーマに沿った、アンティークな色合いのマットと額縁の組合わせ


前にニュージーランドに住む友人から、アートプリントはどうやって額に入れたらいい?と質問されました。つまり、アートプリントをどうして飾ったらいいのか分からないとのことでした。


私はアートプリントを額屋さんに持って行くことを勧めました。買おうと思っているのが既製の額であれオーダーメイドの額であれ、必ず実物を持って行く事が大事です。

*理由その1 

絵は自分ではきれいに額に入れにくいから(入れる際にガラスやアクリル板に指紋が付いたり、埃が入ったり、またはプリントを傷付けたりすることがある)。特に、絵の周りにマットを入れる場合は額屋さんに頼んでください。

*理由その2

絵と額縁を実際に合わせてみないと、合うかどうか分からないから。(例えば、茶色でも赤みがかったものから黄みがかったものまであり、濃淡によっても全く絵と合わない場合がある)またマットを入れる場合は、絵とマットと額縁の三点が調和するように選びます。


落ち着いたクラシックな色使い

既製の額とオーダーメイドの額


既製の額とは、すでに出来上がった額縁とガラスが組み合わせてあるものです。サイズやデザイン、色に限りがあります。

オーダーメイドの額とは、店で額縁の角の一片のサンプルが多数ディスプレイされてあるので、好みのものを自分で選んで一から作ってもらう額の事です。どのようなサイズにも対応できます。

それぞれの特徴としては、既製の額縁は価格が手頃ですが、絵に合わせて作られた物ではないので、出来上がりにオーダーメイドの額ほどの見栄えは期待できないかもしれません。けれど、偶然に絵の色調やデザインにぴったりと合う額縁と出会える場合もあります。

オーダーメイドの場合では、価格がより高くなりがちです。ただし、様々な色やデザインの額縁の中から選ぶことができるので、100%自分の好みのものが仕上がり、絵と調和のとれた一点になります。


ちなみに、私が最初に言った”絵と額縁の関係は夫婦のようなもの”というのは、額縁は絵を引き立てるものでなければいけない。決して絵を勝ってしまってはいけない。という意味からです。そうして選んだ額縁は絵を引き立てながらも、不思議と存在感があるものです。

マット選びも同じで、マットを絵に合わせた瞬間、絵が際立つような色を選ぶようにしてください。勝ってはいけません。合わせた瞬間に絵が明るく見えて、瞬時に絵の方に目がいくものであれば合っている証拠です。難しく考えないで、目を頼りに直感的に選んだ方がいいです。
芸術は頭で考えるものではありませんから、ただ好きか嫌いかというような感情をもとに選ぶのがポイントです。


パープル使いでインパクトを与える。太めに見せたマットの層で、ツイッギーの時代の60年代を意識。


額縁とマットの色選びのヒント

最も無難な方法として、絵の中の一部の色と同じ色を使う。

額縁のデザイン選びのヒント

絵の中のデザインや絵のテーマに似たものを使う。
ただし、デザイン選びは少し慎重にしてください。デザイン縁はチョイスに成功すれば無地以上にゴージャスで美しい仕上がりになりますが、シンプルな絵にあまりに主張の強いデザインを選んで、結果的に絵の良さを損なうという場合もあります。





私のおすすめの額の入れ方

予算に余裕があって、額屋さんに聞いて出来るのであれば、ダブルマットやトリプルマット使いが面白いですよ(通常はシングルマットといって、マットを一枚だけ絵の周りに入れます)。マットに効かせ色を使って(時に意外な色を合わせても◎)、世界にひとつの個性的な額を作ってみましょう。マットの層の見せ具合はお店で相談してください。

額縁はほとんどが木製がですが、(オーストラリアでは)メタルの額縁があり、艶があって色がビビッドなため、それだけで絵にインパクトを与えます。価格も通常は木製より安いです。マットをシンプルに抑えて額縁の色や素材で遊んでみるのも面白い方法です。
  

内側の白黒のマットを効かせ色にし、全体をダークブルーで締める。明るい色の額縁で遊びを加えた例。

最初のツイッギー額と似ているが、マットにパープルを使わない例。使用した茶色も全て異なる。


額にはめるガラス板とアクリル板

理由はよくわかりませんが、オーストラリアではアクリル板の方が高値です。アクリル板だと額の重量が軽く、割れないのが特徴。ガラス、アクリルともUV防止加工されているものを選ぶのがベストですが、値段は高くなります。とはいえ、そもそも額は直射日光の当たる場所に飾るのは適していないという事をまず覚えておいてください。
ちなみに、私は額にガラス板(UV防止加工なし)を使っています。


以上が私が知っている額縁選びのコツです。

ところで、絵を額に入れたくない方や家のインテリアがミニマル&モダンがテーマの方であれば、額に入れないキャンバスプリントをおすすめします。キャンバスプリントは壁掛けにも優しい軽量です。こちらのご注文もCelebrity Art Printsにて賜ります。お見積もりはcontact@celebrityartprints.comまで。



下は私がふだん使っているオズボーン パーク(西オーストラリアのパース)にある額屋さんです。予算枠があればその範囲で額縁を見せてくれるし、日にちも早く仕上げてくれるので融通が利きます。早くしてもらいたい時はAs soon as possibleと言ってください。
技術/品質とも間違いありません。応対も親切で気持ちが良いです。

http://www.demmergalleries.com.au/ 


絵の中に人物が多い場合、シンプルに2層までのマットで締めると引き立つ


そのほかに何か質問がありましたら、こちらのブログのコメント欄でも伺います。
メールの場合はcontact@celebrityartprints.comまでお願いします。

商品を買ってくださった方の中で、ご希望の方には4月まで無料でマットと額縁のコーディネートをさせていただきます。

2012年2月5日日曜日

Hedy Lamarr

Hedy Lamarr
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This art print is available at Celebrity Art Prints.com.
こちらのアートプリントはCelebrity Art Printsで販売しています。


↓ヘディラマーのプロフィール


絵は1949年のパラマウント映画『サムソンとデリラ』に出演した36才のヘディラマー。
髪のカールのかかり具合だけ、実際のとちょっと変えました。
先日パラパラと映画本をめくっていた時に目に留まりました。直感でセレブらしさを感じて描きましたが、描き終わって経歴を見て驚きました。私はいつも描いてから経歴を見ますが、ヘディラマーはすごかった。オードリーヘップバーンほど知られていない女優なので、このブログを通して、かつてこんなに魅力的で優れた頭脳を持つ女優がいたんだと知ってもらえたらいいなと思いました。


***
今回は色鉛筆を使った作品です。画用紙は白ではなく、オフホワイト(かすかに黄味がかった白)を使用しました。


使ったのはフランスの紙のメーカー”キャンソン”のパステル画用紙。
やわらかなベージュのグラデーションを組み合わせた画用紙のセットの中から、今回は一番薄い色のオフホワイトを使用しました。紙の表面は凸凹としていて、色を塗ると凸の部分にしか付かないため、出来上がりにポツポツが表れるのが特徴です。

この画用紙の中の一番濃い色で、ちょうどカフェオレのような色



色鉛筆はイギリスのDerwent /ダーウェント社製のcoloursoftという種類のもので、フェイスカラー6色がセットになったものを使いました。通常の色鉛筆よりもこっくりとした色合いが特徴です。

鉛筆画は水彩画ほど技法を要しませんが、同方向に鉛筆を動かしたり、またはジグザグに縫うようにして濃淡をつけていきますから時間を要します。修正に関しては、濃く塗った部分や強い線にはできません。

描いていて色鉛筆画の楽しさを発見したのですが、それは水彩絵具のように描いているときや描いて時間が経ってから予想に反して色が変化するという事がないので、自分で仕上がりを完全にコントロールできることです。また6本の色鉛筆でも、混ぜ方を変えれば36通りのグラデーションができるので手軽そのものです。これはかなりのストレスフリー。
また使ってみたいという動機付けになりました。

2012年1月21日土曜日

The Beatles

 
下記のURLをクリックすると、ザ ビートルズのプロフィールを御覧いただけます


こちらの作品はCelebrity Art Printsで販売しています。
This art print is available at Celebrity Art Prints.com.


この上の画像を御覧いただくとわかるように、今回最初の下書きの段階では背景のアイデアが完全に浮かんでいませんでした。下側の4人の小さなシルエットも、ポールマッカートニーを塗っている間に書き足したものです。最後にどんな絵になるか自分でも分からないまま、構図が出来上がっていきました。


最初に頭に浮かんだのは、どのようにして絵にビートルズの凄い人気を表そうか、またイギリス人のバンドであることを表そうかということでした。そしてそこに独特のファッションやステージでの立居振舞を表現できれば、さらにビートルズらしくて面白いのではないかと思いました。


メンバーのなかで一番似せるのが難しかったのは、上のリンゴスターではなくて、左のポールマッカートニー。モデルにした写真の表情が真面目過ぎて、あまりにもポールマッカートニーのイメージとかけ離れて”らしく”なかったのです。

最後はもうこれ以上描いたり消したりできないというほど紙を傷めてしまったので、ポールマッカートニーだけ違う写真から抜いて描くことにしました。


背景にロンドンの町とファンの群衆を描きました。ロンドンのどこかといえばどこでもなく、ただロンドンにありそうな建物をおさまりのいい所までどんどんと増築していっただけ。。後ろの町に臨場感や奥行きを感じるように手前には道を。意外とイギリスにはれんが造りの石畳は少ないよう。

町の左横に描こうとしているのは公園。思い描いたのはニューヨークやロンドンにあるような町中の公園でしょうか。いちおう癒しの空間のつもりで。A Hard Days Nightを連日送っていたビートルズが一番欲しかったものかも。。


今回初めて絵に使った黒の油性ペンです。主に建物や、群衆、木、陰、シルエットに使いました。ペンの芯は様々な太さがありますが、これは使いやすい極細です。
水彩絵の具と鉛筆のコンビはナチュラルに細部を際立たせ、水彩絵の具と水性ペンのコンビは絵に趣のある柔らかいニュンスを与え、水彩絵の具と油性ペンのコンビでは絵にドラマティックなインパクトを与えます。

水性ペンの場合は、絵が乾いていないところに描くと線がにじんで絵の具に溶け込むので多少難易度高いですが、水彩絵の具との相性がとても良く、雰囲気アップに効果的。
私が使った油性は、一度線を描いたら修正不可能ですが、ロンドンの重厚な町の造りには油性ペンがぴったりだと思いました。


英国の国旗は最初は描くつもりではなかったのですが、上方の背景とのバランスを考えると、ここに何もなしではいけなくなってしまいました。最初に私の頭にあった、絵にビートルズがイギリスのバンドであることを表すってこと、これで誰からも理解できるでしょ。
ちなみにシルエットは、左からポールマッカートニー、ジョージハリソン、ジョンレノン、リンゴスター。





2012年1月2日月曜日

2012



2012年が明けました!
いつもブログを見てくださってありがとうございます。

ヴェネツイアのビルボードに私が描いたスカーレットヨハンソンを入れました。


今年は神風特攻隊の作品をさらに増やしたいです。
現代は過去の人々が育んでもたらしてくれたもの。
多くの犠牲の上に今日が成り立っていることを忘れたくありません。

昨年よりも、少しでも多くの人々が安心してこの一年を過ごせるように願っています。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

Rumiko