私が主人公になった絵



先日、自分の誕生日を記念して、2007年の誕生日の思い出を題材にしたパステル画を描きました。
パステル画はオーストラリアに来てから始めました。今回で2度目です。使ったのはソフトパステルで、これはすごくデリケートな画材です。描いた部分にふっと息を吹いたら色が飛び散り、力を入れたらポキッと折れ、描いた部分に指一本触れても、また色が散って修正です。ちょうど黒板に使うチョークと同じです。描き始めると手もデスクも粉まみれになりますが、それが逆におおらかな気持ちになって、描くのに夢中になりました。




この作品はパリが舞台で、傘を持った女の子が後ろ向きに立っています。パリの名所を目の当たりにしながら、密かに驚いて、感動して、ゆっくりと楽しんでいます。パリの名所をあちこちに置いた、贅沢観光を楽しむこの女の子は私です。傘は何も意識しないで描いたところ、”なんとなくムーランルージュの風車に似てない?”ってことになり、自分の頭の中ではムーランルージュになっております。

ムーランルージュの外観はパリのアイコンです。

http://tabisuke.arukikata.co.jp/os/r/104/r/10250/r/PAR/1/OverseaSpot/3699/klist/1/


誕生日に私とパリを描いたのは、パリに行ったわけではなく、年をさかのぼって2007年の誕生日に、義母からクリスチャンディオールの香水、ミスディオールのシェリーをもらったことがきっかけでした。




2007年と言えば、私がオーストラリアに移住した年で最も思い出深い年です。 そんな年の誕生日に、家族がフレンチレストランでお祝いをしてくれました。




テーブル越しにくれたシェリーを手にとって、フランスらしい洗練されたボトルに感動しました。さらに香りをかいで、パリに思いを馳せました。ひそかに驚いて、感動して、ゆっくりと楽しんだ贅沢な一日でした。その日の記憶を今回2枚の絵にして、記念にしました。




プレゼントは席についてすぐにもらったので、実際はこの上の絵とは違い、まだテーブルには何も並んでいませんでした。ですが、この際ちょっとフレンチな食べ物や小物を並べて、さらにフランスっぽく仕上げてみようと思いました。マカロン、シャンペングラス、ティーポットなど。(左上の香水のパッケージも実際のとは違います)

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