2011年3月23日水曜日

Elizabeth Taylor 2



私が書いたオリジナルプロフィールはThe Beauty Of Artで紹介しています。

これは、エリザベステイラーが一才の誕生日を迎えた次男クリストファーを腕に抱いている絵です。モデルの二人はそのまま本から抜き出しましたが、背景は想像画です。
まずはじめに、私がエリザベステイラーに特別な感情を抱いている理由を。。それはこの絵を描こうと思ったきっかけでもあるのですが、実はエリザベステイラーの中に、自分の母の面影を見ることがあるからです。特にこの絵のモデルにした写真と、下の方でお見せしている映画『ジャイアント』のセットで撮られた写真は、母親の若いときと似ています。

そしてもうひとつの描いた理由ですが、この写真の母子像は私の理想を表現していたからです。忙し過ぎた私の母にはこのような時間がなかったこと、母が兄と私を生んでから、ほんの数年でもこうした穏やかでゆとりある時間を過ごせていたらどんなに幸せだっただろう、そういった思いから筆をとりました。


母子像を見ていたら、背景に温もりのある部屋を想像し、窓の外には平和な田園風景を思い浮かべました。
その田園風景というのは、私が10年以上も前に住んでいたイングランドで、ロンドンから北に向かう列車に乗っていた時に車窓から見た風景です。当時、私はロンドンのキングスクロス駅から国鉄列車に乗り、そこから3時間半のところにあるリーズへ、そしてローカル線に乗り換えブラッドフォードという北の街へよく向かっていました。
4時間かけて行く道のりには、たびたびこのような、のどかな緑の田園風景が窓の外に広がっていました。昼が過ぎれば刻一刻と夜が近づいてくる北イングランドの冬。電車がさらに夜の訪れを加速していくようで。。。私は流れていく田園風景をもう二度と目にできないかのように惜しそうに眺めていたかもしれません。

Elizabeth Taylor and her brother Howard. 4才の時兄のハワードと



イタリアのトスカーナ地方にもあるような風景ですが、少しイタリアも意識したかもしれません。エリザベステイラーの座っている椅子ですが、実際は背もたれがありませんでした。別になくてもよかったのですが、背もたれによってなんとなく守られている感じがして、付け加えることにしました。

Elizabeth Taylor aged seven with her mother and her brother. 7才の時、母と兄と。



全体の色合いですが、昔の肖像ということもあり、少しカラーの入った淡いアンティーク調をと思っていました。しかし、最初からあまりにも薄く色をのせ過ぎたため、特に窓の外にコントラストがなくなり、全体的にドラマがなくなってしまいました。再度、勇気を振り絞って濃く色をのせることにしました。

水彩画の特性は、時間の経過とともに色が薄くなっていくことです。絵画技法の中で、最もスキルが要るのが水彩画といわれるゆえんはそこにあるのだと思います。最初に入れた色と仕上がりの色が違ってくるため、初めから理想のイメージをしっかりと持ち、濃い目に色を入れる必要があります。水彩画は見た目こそ繊細なのですが、その裏では素早くダイナミックな筆の使いこなしが要求されます。

Elizabeth Taylor at 20 during filming of 'Love Is Better Than Ever'. まるでダリアの花ように可憐な20才のエリザベステイラー。映画『Love Is Better Than Ever』の撮影のあいだに。

Elizabeth Taylor on the set of Giant, with James Dean and the director George Stevens. 映画『ジャイアント』のセットで監督と。エリザベステイラーをカメラ撮影するのは、共演者で親友だったジェームスディーン。


穏やかな風景の中に佇む家、そこには守られた室内があり、親子ふたりの至福の時間が流れています。子をしっかりと胸に抱く母、抱かれる子。いつの時代も平和の象徴です。


作品のプリントはCelebrity Art Printsで販売しています。
This print is available at Celebrity Art Prints.com.

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